登場人物紹介   宿命の章

芹沢 英輔 (75) せりざわ・えいすけ   音楽監督
 日本クラシック界を代表する名指揮者。
 元々はヴァイオリニスト。「芹沢交響楽団」の音楽監督。
 指揮者生活四十周年を記念する演奏会当日に突然倒れ、不帰の人となる。
芹沢 華音 (16) せりざわ・かのん   
 指揮者の孫娘。
 祖父と二人暮しだったが、一転して天涯孤独となる。
富士川 祥 (29) ふじかわ・しょう   鬼の一番弟子
 芹沢英輔の一番弟子。芹沢交響楽団のコンサートマスターを務める。
 華音にとって兄のような存在。
高野 和久 (37) たかの・かずひさ   東洋のフランツ・リスト
 市内で楽器店を経営する兼業ピアニスト。
 いい加減でだらしない。平和主義者。バツイチ。
 芹沢家の事情に詳しいのはこの男。
藤堂 あかり (23) とうどう・あかり   
 才色兼備の女性団員。パートはヴァイオリン。
 富士川に心酔し傾倒している。
美濃部 達朗 (25) みのべ・たつろう   
 非音大出の異色の経歴を持つ青年。
 常に論理的かつ自由な思考の持ち主。
 あかりに憧れている。
赤城 麗児 (37) あかぎ・れいじ   起業家の風雲児
 ときに強引。ときに冷血。ときに粋な計らいをする。
 目標の実現のためなら手段を選ばないという一面も。
 ピアニストの高野とは高校の同級生。
鷹山 楽人 (24) たかやま・がくと   悪魔の二番弟子
 横柄かつ嫌味。饒舌。天邪鬼。二重人格。
 顔立ちは整っていて、綺麗。
 芹沢という名前に、良くも悪くも執着している。