登場人物紹介 夢幻の章 以降〜
- 芹沢 華音 (16) せりざわ・かのん 音楽監督アシスタント
- 芹沢交響楽団創設者の孫娘。高校生。
一歳のときに両親を事故で亡くし、祖父に引き取られる。父親似。
祖父亡き後、楽団のために働いている。
- 鷹山 楽人 (24) たかやま・がくと 音楽監督
- 華音の実の兄。理由あって別々に育つ。ウィーンで修業していた。
饒舌。天邪鬼。二重人格。母親似の美しい容貌の持ち主。
芹沢という名前に、良くも悪くも執着している。
- 高野 和久 (37) たかの・かずひさ 東洋のフランツ・リスト
- 市内で楽器店を経営する兼業ピアニスト。
いい加減でだらしない。平和主義者。バツイチ。
芹沢家の事情に詳しいのはこの男。現在、芹沢邸に居候中。
- 富士川 祥 (29) ふじかわ・しょう 一番弟子
- 芹沢交響楽団の元・コンサートマスター。
現在は袂を分かち、別の団体で演奏している。
華音にとって兄のような存在。
- 赤城 麗児 (37) あかぎ・れいじ 交響楽団オーナー
- ときに強引。ときに冷血。ときに粋な計らいをする。
目標の実現のためなら手段を選ばないという一面も。
ピアニストの高野とは高校の同級生。
- 稲葉 努 (37) いなば・つとむ 孤高の天才ピアニスト
- 高野の音大時代の同期。海外でピアニストとして活躍している。
一人の女性 ↓ を巡って、高野とはただならぬ因縁がある。
- 赤川 仁美 (37) あかがわ・ひとみ
- 高野の元・妻。音大時代の同期。
高校の音楽教師をしている。
よく気が利き、天真爛漫な明るい性格。
- 赤川 和奏 (10) あかがわ・わかな
- 高野の一人娘。
顔は父親似だが、おせっかいな性格は母親譲り。
- 安西 延彦 (22) あんざい・のぶひこ
- オーディションで入団してきた最若手団員。パートはヴィオラ。
フレンドリーで、華音と鷹山の熱愛関係をからかうのが好き。
- 羽賀 真琴 (27) はが・まこと 一陣のつむじ風
- 新進気鋭のヴァイオリニスト。富士川の音大時代の後輩。
ウィーンで鷹山と知り合い、浅からぬ関係がある。
- 芹沢 英輔 せりざわ・えいすけ
- 日本クラシック界を代表する名指揮者。
元々はヴァイオリニスト。「芹沢交響楽団」の元音楽監督。
指揮者生活四十周年を記念する演奏会当日に突然倒れ、不帰の人となる。